1. ドキュメントの新規作成

新規のドキュメントを作成するところから始めようか。
早速、Illustratorを起動してみよう。

ポイント
■ 最初に必ずカテゴリー(印刷、Webなど)を選ぶ。

■ ドキュメントは、印刷の場合はCMYKモード。ウェブの場合はRGBモード。

ホーム画面

Illustrator CC 2020(Ver. 24)では、起動するとまず最初に、こんな感じの[ホーム]画面が表示されるな。

ワシは[ホーム]画面を表示させないようにしているよ。動作が重くなるし、なにより邪魔だからな。
[Illustrator]メニュー→[環境設定](command+K)で[環境設定]を開いて、[ドキュメントを開いていないときにホーム画面を表示]のチェックを外せば表示されなくなる
チュートリアルを利用したい人なんかは、もちろん[ホーム]画面を表示させたままでも構わない。

[ホーム]画面が表示されている人も、されていない人も、[ファイル]メニュー→[新規](command+N)で[新規ドキュメント]を開いてみよう。

こんな感じの画面が表示されたかい? 細かい部分が違っていても、そこは気にしなくて大丈夫。

以前のバージョンを使っている人は、画面があまりにも違いすぎて戸惑うかもしれないけれど、これについてはあとで説明するよ。

作成の流れ

ドキュメントを新規作成するときは、

① カテゴリーを選ぶ
② 詳細を設定する

という順番が大事だ。
目的と異なるカテゴリーを選んでしまうと、あとで面倒なことになるぞ。

まず、画面上部のカテゴリーから目的のものを選択しよう。
次に、画面左の[空のドキュメントプリセット]を選択。
そのあと、画面右の[プリセットの詳細]を設定していくよ。

カテゴリーとプリセットの選択

今回は例として、B4サイズ(縦)のアートボードを作成することにしよう。
「アートボード」っていうのは、「紙」とか「キャンバス」みたいなもんだ。

まずは上部のカテゴリーの中から[印刷]をクリック。
このサイトでは、印刷物のデータを作ることを念頭に置いているからな。

次に、画面左の[空のドキュメントプリセット]で[B4]を選択してくれ。
[B4]が見つからないときは、[すべてのプリセットを表示+]をクリックすれば出てくるぞ。

B4が見つからないときは、[すべてのプリセットを表示+]をクリックしてみな

右の[プリセットの詳細]がB4サイズ(幅257 mm、高さ364 mm)になっただろ?
今後、カスタムサイズで作成したい場合なんかは、ここで[幅]と[高さ]に数値を直接入力すればいいからな。

以前のバージョンを使っている人は、こんな感じの画面かもしれない。

この場合は[プロファイル]で[プリント]を選んだあと、[サイズ]を[B4]にすればいいよ。
[プロファイル]がないバージョンでは、[カラーモード]を[CMYK]にして、サイズだけ入力しよう。

さっきの[環境設定]→[一般]で[以前の「新規ドキュメント」インターフェイスを使用]にチェックを入れておけば、Illustrator CC 2020でも上記の画面(以前のインターフェイス)になるぞ。
実はワシはふだん、こっちを使ってるよ。

アートボードの数

[プリセットの詳細]の[アートボード]の数は、今回は「1」にしておこう。

例えば、両面印刷のチラシなんかを作るときには、アートボードを2つ作って、表と裏で1ファイルにまとめておけば、何かと作業がはかどるぞ「スウォッチ」「段落設定」の設定を両面同時に変更できるわけだからな。
ちなみに、アートボードの数はあとからでも変更できるし、アートボードごとにサイズを変えることもできる

CS3以前のバージョンでは、残念ながらアートボードは1つしか作れない。
この当時は、ワシは「アートボードのサイズを大きく(表裏の2面分のサイズに)作って、最終的に2ファイルに分ける」とかしていたな。

断ち落としの設定

今回は「天」「地」「左」「右」をすべて「0 mm」に設定しよう。
1つを0 mmにすれば、ほかも連動して0 mmになるはずだ。
連動しない場合は、右側にあるアイコンをクリックして、「鎖がつながっている状態」にしてみな。

この[断ち落とし]は、「アートボードに対してトンボを付ける」場合の「塗り足し(ドブ)」の幅を設定するものだ。その場合には、天地左右すべて「3 mm」というのが普通だな。

Illustratorでは、アートボードに対してトンボを付けることもできるし、アートボード内に描いた四角形にトンボを付けることもできる。
例えば、A4サイズでトンボ付きの台紙を作る場合、以下のような違いがある。

(左)A4のアートボードに対してトンボを付ける場合
(右)B4のアートボード内に描いたA4の四角形にトンボを付ける場合

これらはどちらが良いということではなく、制作物の性質印刷会社の指定クライアントの要望などに合わせて使い分ければいい。

前者(左)の場合は、[プリント]ダイアログ[Adobe PDFを保存]ダイアログにある[トンボと断ち落とし]でトンボを付けられるようになっているよ。
以前の[トリムエリア]という機能はなくなっているから、データ上でアートボードにトンボを付けたいときは、アートボードと同じ大きさの四角形を描いて、それにトンボを付けることになる。

イラスト、アイコン、ロゴなどは、InDesignに配置して使う場合なんかには、トンボは不要だぞ。
この場合、アートボードの大きさも、じつはどうでもいい。
A4サイズの中にポツンとロゴが1つ描いてあるようなファイルでも、InDesignに貼ると、アイコンの部分しか読み込まれないから心配ない。

アートボードが大きすぎて気持ち悪いなら、アートボードをカスタムサイズの小さなものにしても、もちろん構わない。

トンボが必要な印刷物でも、プレゼンテーション用のカンプなんかでは、ワシはトンボは付けないな。
仕上がりサイズに罫線を入れた状態(ケイマキ)のほうが、イメージが伝わりやすいだろ。

詳細オプションの設定

ここまでの説明どおりに操作をしていれば、[詳細オプション]の内容は正しく設定されているはずだ。
[詳細オプション]の文字の左にある[>]をクリックして、一応確認してみようか。
従来のバージョンでは、[詳細]の左の[▼]な。

[>]をクリックすると
[詳細オプション]の内容が表示される

カテゴリーで[印刷]を選んだから、[カラーモード][CMYKカラー]になっているはずだな。
「RGBカラーでも、あとで変換すればいいっスよね」とか言っている君は、Illustrator以前に、プロセス印刷についてちゃんと勉強しないとダメだぞ。

[ラスタライズ効果]は、350 ppiとかにしたい場合もあるだろうけど、ここでは設定できないからあとでな。とりあえず「高解像度(300 ppi)」になっていればいいよ。

[プレビューモード]は[指定なし]。
プレビューモードなんか、必要に応じて作業中に切り替えればいいことだからな。

右下の[作成]ボタンをクリックしたら、新規ドキュメントが作成されるだろ?
従来バージョンのダイアログの場合は[OK]ボタンな。

とりあえず保存

おつかれさま。

[ファイル]メニュー→[保存](command+S)でドキュメントを保存しておこう。

[別名で保存]ダイアログで、自分の好きなファイル名と保存場所を指定。
[保存]ボタンをクリックすると[Illustratorオプション]ダイアログが出るけど、今日のところは、デフォルト設定のまま[OK]だ。

保存するときの注意事項については、また今度ゆっくりな。

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