2. 作業前の準備

主に印刷用のデータを作るときの準備だから、「透明効果」や「ラスタライズ効果」を使わない人(テクニカルイラストなど)や、ウェブ制作に使っている人などは、このページは読み流してくれればいいよ。

ポイント
■「ラスタライズ効果」や「透明効果」を使うときは解像度を設定しておく。

■ カラーマネージメントをしないときは「カラープロファイル」は指定しない。
■ 座標の起点を決め、「スウォッチ」や「段落スタイル」の準備をしておくと、あとの作業が楽。

ラスタライズ効果設定

[効果]メニュー→[ドキュメントのラスタライズ効果設定]で、[ドキュメントのラスタライズ効果設定]ダイアログを開いてみよう。

『ドキュメントの新規作成』の[詳細オプション]で確認したとおり、[カラーモード]が[CMYK][解像度]が[高解像度(300 ppi)]になっているかい?

ここで設定する解像度は、みんながよく使うものでいうと、「ドロップシャドウ」なんかに影響するよ。
モニターで見ているとわかりにくいけれど、[スクリーン(72 ppi)]と[高解像度 (300 ppi)]では、拡大してみるとこんなに違う。

スクリーン(72 ppi)と高解像度(300 ppi)(イメージ)

「印刷時の線数が175 lpiになる予定だから、解像度は(その2倍の)「350 ppi」にしたい」っていうこともあるだろうね。 そんな場合は、[解像度]で[その他]を選んで、「350」と数値を入力すればいい。

ぶっちゃけ[高解像度 (300 ppi)]でも、まあ大丈夫だけどな。
[スクリーン (72 ppi)]だと、印刷したときに、はっきりと違いがわかるほど粗いぞ。

ちなみに、このダイアログの[オブジェクトの周囲に「12.7mm」追加]っていうのは、「なんで12.7 mmだよ」って思うかもしれないけど、デフォルトのままでいいからな。
0 mmにすると、周囲が欠けたりするぞ。

透明とオーバープリントのオプション

20年前、Ver.9で初めて「透明効果」が登場したころは、印刷屋さんから「透明にはまだ対応できていないので、使わないでください」なんてことをよく言われたな。

今は大丈夫なところが多いけど、いまだにダメっていう印刷屋さんもある。そういう場合は透明部分をラスタライズ(ピクセル画像化)することになるよ。

透明効果を使うときは、[ファイル]メニュー→[ドキュメント設定]で、[ドキュメント設定]ダイアログを開いて、[透明とオーバープリントのオプション]の[プリセット]を[高解像度]にしておこう。

印刷屋さんから指定があったときは、[カスタム][カスタムの透明分割・統合オプション]ダイアログを開いて、言われたとおりに設定しておけばいいよ。

プロファイルの設定

カラーマネージメントを行なっていない場合は、[編集]メニュー→[プロファイルの指定]で[プロファイルの指定]ダイアログを開いて、[このドキュメントのカラーマネージメントを行わない]にチェックを入れよう。

カラーマネージメントを行なっている場合は、管理者に聞いて、[編集]メニュー→[カラー設定]なんかも指示どおりに設定するよ。カラーマネージメントは自分一人で勝手にやるようなことじゃないからな。

その他

そのほかに、ワシは以下のようなことも最初にやってしまうよ。

① 座標の原点を仕上がりサイズの左上に設定する
② 不要なスウォッチを削除する([なし][レジストレーション][ホワイト][ブラック]だけにする)
③ ベースとなる段落スタイルを設定する(またはほかのファイルからコピーする)
④ カスタムの「文字組みアキ量設定」を読み込む

「始める前からめんどくせー」って感じか?

書道の前に「墨を磨る」ようなもんだから、作業を始める前の「心を落ち着かせる儀式」とでも思っとけばいいさ。

それに、設定の済んだファイルを保存しておいて、それをコピーして使ったっていいんだよ。
ワシはやらないけど、「テンプレート」として保存しておいてもいいぞ。

次のページへ