6. オブジェクトの移動・複製

「移動や複製くらいならできるよ」って、このページを閉じようとしただろ? 
一応読んでみたほうがいいと思うぞ。

ポイント
■ 移動では[shift]キー、複製では[option]キーを利用する。

■[command]+[D]で連続複製ができる。
■ 方向キー(矢印キー)の移動距離はこまめに変更する。

選択ツールで移動する

[選択ツール] でオブジェクトを選択して、マウス操作で移動させるときに、[shift]キーを押しながらやると、移動方向を水平、垂直、45°に制限できるよ。
まず、これが基本中の基本。

[shift]を押しながらドラッグ

[option]キーを押しながら操作した場合には、「移動」ではなく「複製」になる。
[option]と[shift]の両方を押しながら横に動かせば、「真横に複製したい」というようなときに便利だろ?

コピー&ペーストよりもずっと早いから、この操作に慣れておくようにしておこう。
(厳密にいうと、「コピー&ペースト」では複製されたオブジェクトが「最前面」になり、「[option]キーでの複製」では「元のオブジェクトのひとつ前面」になる)

[option]と[shift]を押しながらドラッグ

複製されたオブジェクトを選択したまま[command]+[D]のショートカットキーを使うと、複製が繰り返せるぞ。複製したい数だけ[command]+[D]を繰り返せばいい。
連続で複製したいときには、さらに効率がいいだろ?

[command]+[D]を繰り返すと連続して複製できる

[shift]キーを押したときの制限角度は、[環境設定]([command]+[K]) の[角度の制限]で変更することもできる。
大抵の人はデフォルトの「0°」で使っていると思うけれど、テクニカルイラストを描く人なんかは、制限角度をそのつど変えると便利だよ。

角度の制限を10°にして、動きを確認してみよう

[移動]ダイアログで移動・複製する

正確な数値で移動や複製をしたいときは、[選択ツール] でオブジェクトを選択した状態で、[選択ツール]をダブルクリックしてみな。

[選択ツール]をダブルクリックして[移動]ダイアログを開く

ここで表示された[移動]ダイアログで、例えば「水平方向:50 mm、垂直方向:0 mm」のようにすれば、正確に50 mm右に移動させることができる。[OK]の代わりに[コピー]ボタンを押せば、複製もできるぞ。
[変形]パネルでも正確な移動ができるけど、複製はできないからな。

次に、以下のような図を横幅100 mmに伸ばしたいとしよう。

[変形]パネルで横幅を100 mmにしたら、こんな感じにギザギザの部分も伸びちゃうけど、「ギザギザはそのままで、横幅100 mmに伸ばしたい」としたら、どうしたらいいだろう?

ギザギザの部分も伸びちゃった

こんなときはまず、[ダイレクト選択ツール]片側のギザギザ部分のアンカーポイントだけを選択するぞ。
[ダイレクト選択ツール]は[選択ツール]の下にあるやつな。

右側のアンカーポイントだけ選択

続いて、ツールバーの[ダイレクト選択ツール] をダブルクリックして、[移動]ダイアログボックスを表示。
[水平方向]「80 mm」にしよう。

希望する横幅(100 mm)−元の横幅(20 mm)=80 mm、という意味だぞ。

これで、ギザギザの形は崩さずに横幅100 mmにできたろ?

方向キー(矢印キー)で移動する

キーボードの「方向キー(矢印キー)」を1回押したときに移動する距離は、[環境設定]の[キー入力] で変更できるようになっているよ。

これはいろいろと便利だから、[環境設定]を開くショートカットキー[command]+[K]は覚えてしまったほうがいいぞ。
([選択ツール]を使っているときは、画面上部の[コントロール]パネルの[環境設定]ボタンからもアクセスできる。)

ワシは「位置を微調整したい」という場合に使うことが多いから、基本的には[キー入力]を「0.1 mm」に設定しているけど、より細かい部分の微調整では「0.01 mm」にしたり、逆に大きめに移動させたいときは「10 mm」にしたりと、しょっちゅう数値を変更しているよ。

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