11. オブジェクトの整列

オブジェクトを整列させるときのポイントは、「整列の基準がどこになっているか」ということと、「キーオブジェクトを指定する」ということの2点だ。

ポイント
■ 整列の基準が「選択範囲」、「キーオブジェクト」、「アートボード」のどれになっているかを意識する。

■「キーオブジェクト」を指定する。

整列の基準

オブジェクトを整列させるときには、[ウィンドウ]メニュー→[整列]で表示される、[整列]パネルを使う。
パネルの右上の[パネルオプション]から[オプションを表示]をクリックして、オプションも表示させよう。
整列は画面上部の[コントロール]パネルを使ってやってもいいんだけど、[等間隔に分布]は[整列]パネルでないとできないからね。

整列は、機能をよく理解しないまま直感的に使っていると、思いどおりの結果が得られないこともあるかもしれないな。
まず、パネル右下の[整列]をクリックして、「どこが基準になっているか」を確認してみよう。

例えば、以下のような4つの円均等な距離に並べたいとしよう。

[整列]パネルの[整列]を[アートボードに整列]にした状態で、[水平方向等間隔に分布]をクリックしてみよう。

両端がアートボードの端に接触してしまった

[command]+[Z]で、いったん元の状態に戻そう。

次に、[整列]パネルの[整列]を[選択範囲に整列]にした状態で、同じように[水平方向等間隔に分布]をクリックしてみよう。

今度は、選択されたものの範囲内で、つまり左端と右端の位置が固定されたままで、整列されただろ。

こんなふうに、[整列]で基準がどこになっているのかを意識していれば、「思っていたのと違った!」ってことにならないよ。

[アートボードに整列]は、ワシはあまり使うことが多くないなあ。
オブジェクトをアートボードのセンターに揃えたいときくらいかな。

あっそうだ、オブジェクトをアートボードのセンターにすばやく置きたいときには、こんなやり方もあるぞ。

① センターに置きたいオブジェクトを[command]+[X]でカット。
②[command]+[0]でアートボード全体を表示。
③ [command]+[V]でペースト

キーオブジェクトの活用

「キーオブジェクト」の機能が初めて搭載されたときは、「地味だけど、便利だなあ」と思ったもんだよ。

「キー(key)」には、「鍵となる」とか「重要な」っていう意味があるじゃん、「キーパーソン」とか「キーステーション」とか。
「キーオブジェクト」は、「キーとなる(主要な)オブジェクト」ってことだよ。

以下のような5つの円を、「C」の上部に整列させたいとしよう。
この場合は[アートボードに整列]でも[選択範囲に整列]でもないよね。
「Cを基準にするよ」とIllustratorに指示してやる、つまりキーオブジェクトに指定する必要が出てくるわけだ。

「C」を「キーオブジェクト」に指定するには、まず「A」から「D」の円を全部選択した状態で、さらに「C」をクリックすればいい。

C」だけちょっと強調されるだろ?
以前のバージョンだと「強調された感じ」が弱いかもしれないけど、CS2くらいでも、ちゃんと「キーオブジェクト」に指定されているから大丈夫。

「C」がキーオブジェクトになった状態

ここで[垂直方向上に整列]をクリックすれば、「C」の上部に揃うはずだ。
この場合、[整列]パネルの[整列]は、わざわざ[キーオブジェクトに整列]を選ばなくても、自動的に選ばれているよ

「C」の上部に揃った

さらに、「C」の位置を基準に(動かさずに)、5 mm間隔で並ぶようにしてみよう。

等間隔に分布]で間隔値を「5 mm」と入力して、[水平方向等間隔に分布]をクリック。

こんな感じに整列されたかい?

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