18. パスファインダー

複数のオブジェクトを組み合わせて形を作りたいときには、[パスファインダー]パネルを使うよ。
まずは「合体」「型抜き」を覚えよう。

ポイント
■ よく使う「合体」と「型抜き」をまず覚える。

■[option]キーを併用して、「非破壊編集」をする。

パスファインダーでできること

[ウィンドウ]メニュー→[パスファインダー]で表示される[パスファインダー]パネルを使うと、複数のオブジェクトを組み合わせたときに生まれる形を、さまざまなパターンで取り出すことができるよ。

例えば、2つの円の重なった部分の形がほしいときには、[交差]を使えばいい。

[パスファインダー]パネルでできるすべてのことは、『Illustrator ユーザーガイド』「オブジェクトを組み合わせる方法」に解説があるから、自分で実際に試しながら、どんな結果が得られるのかを覚えていくといいよ。

ここでは、仕事でよく使う「合体」「型抜き」を例に説明していこう。

合体

こんな感じで、2つの円がつながった形を作りたいとしよう。
この状態なら、もうつながっているように見えているから問題はないよね。

でも、もし輪郭線も付けたいとしたら、こんなふうになってしまう。

こんな場合には、2つの円を選択した状態で[パスファインダー]パネルの[合体]ボタンを押せば、つながった形にすることができるぞ。

[合体]ボタンの上にカーソルを置いたときに出る「合体(Option+クリックで複合シェイプを作成して追加)」っていう[ツールヒント]が気になった人もいると思うけど、これは後で説明するよ。

[option]キーは大事なポイントだから、最後まで必ずちゃんと読んでな。

型抜き

もう一つ、よく使うのが「型抜き」だ。
さっきの2つの円で[合体]の代わりに[前面オブジェクトで型抜き]にすると、こんなふうに、前面にあるオブジェクトで切り抜かれた形を作ることができる。

慣れてくると、以下のような形を見たときに、

こんな組み合わせで作ればいいと、瞬間的に思い浮かぶようになるよ。

パスファインダーでの非破壊編集

さっきの「合体した円」に話を戻そう。

こんなふうに合体したあとに、右側の円だけ小さくする必要が出てきたらどうしよう?

これは面倒だよね。もう、最初から描き直したほうが早いだろうな。
これが円じゃなくて、描き直すのも大変なくらい複雑な形だったら、ほんとうに困ってしまうぞ。

そんなことにならないために、「元の形を保存したままで、合体させたような外観にする」ということができるようになっているんだ。

キーボードの[option]キーを押しながら[合体]ボタンを押すと、合体はするけれど、元の2つの円の情報は保たれるよ。

この状態なら、右の円を小さくするのも簡単

Illustratorではこの状態を「複合オブジェクト」と呼んでいるよ。
こんなふうに、あとで修正しやすいように(元の形を壊さないように)編集することを「非破壊編集」なんて言ったりもする。

あとになって、自分自身が「やっぱりこういうふうに変えたい」とか、クライアントが「こういうふうに変更してほしい」ということは、よくあることだからな。
「修正しやすいデータ」にしておくことは、結構大事なことだぞ。

「複合オブジェクト」にした2つの円は、パネル右上の[パネルオプション]から[複合シェイプを解除]を選べば元の2つの円に戻るし、[複合シェイプを拡張]を選べば(または[拡張]ボタン)、合体が確定した状態になる。

また、文字で型抜きしたいときには、以前はテキストをアウトライン化しないといけなかったけど、今は[option]キーを使うことで、テキストが編集できる状態のまま型抜きすることもできるようになっているよ。

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