19. リフレクト

シンメトリー(左右対称)の図形を描くときには、対称軸を中心にして、片側だけ描けばいいんだよ。

ポイント
■[リフレクトツール]を使うときは、「対称軸の指定」と「アンカーポイントの連結」が大事。

■[変形効果]を使うと、完成形を確認しながら編集ができる。

左右対称(または上下対称)の図形を描くときは、[リフレクトツール][変形効果]を使うよ。
ここでは、ハート型を描く手順で説明しよう。

リフレクトツールを使う方法

ハートの左半分を描く

最初は、昔からある[リフレクトツール] を使ったやり方だよ。
垂直のガイドラインを引いて、ハートの左半分(または右半分)だけを描こう。
ガイドの引き方を忘れちゃった人は『13. ガイド』を見てな。

ペンツールで左側だけを描く

曲線がまだうまく描けない人は、今日のところは[ペンツール] で以下のように4点を順にクリックして、直線にしておこう。
曲線の描き方は、『12. ベジェ曲線』に学習できるサイトや参考書を紹介してあるから、追って勉強しておいてな。

今、対称軸上にある2つのアンカーポイント(A点とB点)は、つながっていない状態、つまり「パスが閉じていない」状態だ。

そして、A点とB点が垂直線上にそろうように描けているかな?
微妙にずれてしまっているときは、A点とB点のアンカーポイント両方を[ダイレクト選択ツール] で選択した状態で、[オブジェクト]メニュー→[パス]→[平均](option+command+J)を選択。[平均の方法]を[垂直軸]にしてみな。
そのあと、ガイドにフィットさせておこう。

リフレクトツールで反転する

[選択ツール] でこの「左半分のハート」を選択してから、[リフレクトツール]ダブルクリックしてみよう。

[リフレクトツール] が見つからないときは、[拡大・縮小ツール][回転ツール] を見つけて、長押し。その中に入っているだろ?

[リフレクト]ダイアログで以下のように設定してみると⋯⋯
左右に反転はするけど、思ったような位置で折り返していないよな。

左右に反転したが、垂直のガイドで折り返すようになっていない

これは、反転させる「基準点」オブジェクトの中心になってしまっているからなんだ。
これではダメだから、[キャンセル]ボタンを押して、[リフレクト]ダイアログを閉じて。

反転させる基準点を指定したいときは、基準にしたい軸(対称軸)の上を[option]キーを押しながらクリックすればいいんだ。

この例では、垂直のガイド上ならどこでもいいのだけど、上のアンカーポイントにしておこうか。
カーソルを合わせたときにアンカーポイントが少し大きく表示されるから、わかりやすいだろ?

今度はうまくいったろ?
[コピー]ボタンを押して、[リフレクト]ダイアログ閉じよう。
[OK]ボタンだと、左側がなくなって、右側に「移動」してしまうぞ。

パスを連結する

この状態では、まだ左右の線がつながっていない。つまり、パスが閉じていないんだ。
例えば、線を太くしてみるとよくわかるよ。

ハートの下の先端

離れた位置にある2点をつなぐときは[ペンツール] で順に2点をクリックしてもいいんだけど、ここでは完全に同じ位置にあるから、そうもいかないな。
こんなときは、「パスの連結」を使うよ。

つなぎたい部分を[ダイレクト選択ツール] で囲むようにドラッグしてみよう。

何も描かれていない部分からドラッグを始めるとうまくいくよ。
[なげなわツール]で囲むようにしてもいい。

これで2つの点が選択されているよ。
ここで、[オブジェクト]メニュー→[パス]→[連結](command+J)を実行。
同様に下の角もつなげば、パスが閉じた状態になって、完成。

対称形の片側だけを描いていると、完成したときの形のバランスをイメージできなかったりするよな。
そんなときは「急がば回れ」で、手描きのラフスケッチを下絵として使うといいぞ。

アピアランス(効果)を使う方法

片側半分だけを描くところまでは、上の方法と同じだ。

[選択ツール] で半分のハートを選択した状態で、[効果]メニュー→[パスの変形]→[変形]を選択すると、[変形効果]ダイアログが開く。
([アピアランス]パネルでも同じようにできるから、そっちにでやっても構わない。)
下のように設定すると、右側に反転した状態が作れるだろ?

[変形効果]ダイアログで[プレビュー]にチェックを入れると、反転したときの位置を確認できる

この方法の利点は、完成形(両側がそろった状態)を確認しながら曲線を調整できることだ。
試しに、左下部のハンドルを[ダイレクト選択ツール] で動かしてみよう。
右側のほうにも反映されるな。

左側に変更を加えると、右側に反映される

この方法でも、左右のパスを連結する必要がある。
「効果」状態のままでは連結できないから、ハートを選択した状態で、[オブジェクト]メニュー→[アピアランスを分割]を実行してみよう。
あとは、1つ目の方法と同じように連結すれば完成だ。

作ったパスは、コピー&ペーストでPhotoshopに持っていって、[レイヤー効果]でエフェクトを加えることもできるよ。
でも、「シンプルなままにしておけばいいのに」っていうことが多々あるから、余計なことをやりすぎないように気をつけてな。

Photoshopで[レイヤー効果]を加えた例